株式会社1009(Claudio Pandiani)とサプライヤー契約を結ぶアスリートと弊社スタッフ堤による対談企画。今回は大橋ボクシングジム所属のプロボクサー、桑原拓選手です。目立つのが好きという桑原選手がウェアを選ぶ際のポイントは一体何なのかを伺ってきました!ダイエット中の堤はボクサーの減量にも興味津々の様子。貴重なインタビューをぜひご覧ください。

◇桑原拓(くわはら・たく)
1995年生まれ。大阪府出身。27歳
アマチュアで経験を積み、2018年5月にプロデビュー。スピードやフットワークを持ち味としている。プロ戦績は10戦9勝(5TKO)1敗。7月12日(火)、後楽園ホールで行われる「フェニックスバトル.90」でパリヤ・カイカナ選手と対戦する。

※CP22A18/ワークアウトシャツ/ホワイト/Lサイズ

――本日はよろしくお願いいたします。まずはClaudio Pandianiの服のイメージを聞かせてください。

桑原拓選手(以下、桑原):一言でいうと「可愛い」が第一印象です。他のスポーツブランドで可愛いブランドはあまり見たことがない。可愛いスポーツブランドというだけですごく特別な感じがしますし、僕にとってはお気に入りのブランドです。

――ジムでのトレーニングの際にウェアを着用していただいていますが、周囲からの反響はいかがですか?

桑原:僕は普段大橋ジムで練習していますが、大橋ジム以外にもトレーニングしに行くことがあって、その時にも「すごく可愛いウェアを着ているね」と声を掛けていただいています。ジムにはたくさんのキッズたちがいるんですけど、その子たちの送り迎えをする親御さんからも服について言われることがありますよ。そのキッズたちが同じウェアを着てくれているのもすごく嬉しいです。

――子どもたちに浸透しているというのは、ブランドとしても本当にありがたい限りです。

桑原:試合の入場の時に、迷彩柄のカラフルなTシャツを着させてもらったことがあったんですけど、子どもたちに知ってもらったのはそれがきっかけだったと思います。

 

左から
※SJ0699/ワークアウトシャツ/蛍光イエロー×クールグレー
※CP22A08/ワークアウトシャツ/ブラック/Lサイズ
※トップス:CP21511/アスレジャーロングシャツ/ネイビー(現在品切中)
パンツ:SJ21509/プラパンツ/ナディアグリーン(現在品切中)
※トップス:SJ21116/ワークアウトシャツ/ホワイト
パンツ:CP21513/アスレジャーショートパンツ/ナディアグリーン(現在品切中)

――桑原選手はたしかに“迷彩”のイメージは強いです。

桑原:迷彩のカラフルなランニングジャンキーのパンツが一番動きやすいんです。膝上丈でゆったりしているのが良いですね。また次に派手なデザインがあればお願いします(笑)

 

※CP19018/プラシャツ/マルチ/Lサイズ(現在品切中)

――ウェアを選ぶ際にはどのようなところを気にして選びますか?

桑原:僕はウェアに派手さを取り入れたいと思っています。なので迷彩などの柄や色のデザインがあって楽しめるところはお気に入りポイントです。少し前から着ている星が描かれているプラシャツ(94USA+1プラシャツ)はすごく好きでずっと着ていました。あとはペンキで描かれたようなデザインのプラシャツ(NIZI+5プラシャツ)も可愛くてリピートしています。

写真:桑原選手インスタグラムより @taku_0404)

※CP21007/プラシャツ/ネイビー/Lサイズ(現在品切中)
※CP21010/プラシャツ/ホワイト/XLサイズ(現在品切中)

 

サイズ感で言うと、ボクシングは様々な動きが必要になる競技ですし、ピタッとしているよりはゆったり着たいタイプなので、あえて少し大きめのサイズを選んでいます。XLサイズを着ている時もありますけど、基本はLサイズです。本当はMサイズでちょうどいいんですけど、スポーツをするときには少しゆったり目にしています。

――SNSなどを見ていて感じますが、桑原選手は子どもたちからとても慕われていますよね。

桑原:子どもが好きなんですよね。毎週日曜日にはジムでキッズのトレーナーもしているんです。あと、実は大学時代には保育園でバイトもしてました(笑)

――そうだったんですね!桑原選手がいたら保育園としても心強いですね(笑)

桑原:「不審者が入ってきたら頼むね」と言われてました(笑)。男の先生が一人しかいなかったのもあって、力仕事ばかり任されてましたね。脚立を登って電球を替えたり、木に生った柿を取ったりもしました。当時の保育園の先生たちは今でも試合になると応援にきてくれるので、本当に感謝しています。

 

 

空手からボクシングの道へ 魅力は「技術と技術のぶつかり合い」

 

――ボクシングを始める前は、空手をされていたそうですね。

桑原:そうですね。実は僕のように空手からボクシングに転向する人は結構多いですよ。空手はすごく礼儀を重んじる競技なので、子どもに格闘技を習わせる時に最初に選ぶ親が多いんです。それに空手は国内外で数百という流派があります。例えば、極真空手では手で顔面へ攻撃することは禁止されていますけど、蹴りはOKです。一方で、僕が習っていた空手では顔面攻撃や倒れた相手を攻撃することも認められていました。もちろん防具は着けていて顔に直接は当たらないようになっていましたけど、“道着を着てやる総合格闘技”という感じでした。これが後にボクシングをやるきっかけだったのは間違いないです。

 

 

――空手を始められたのはいつ頃ですか?

桑原:5歳のときです。僕の父は格闘技好きで、テレビでK-1やプライドをいつも見ていました。ちょうど魔裟斗さんが活躍していた頃で、僕もK-1のチャンピオンになりたいと思っていました。でも、当時一緒に空手をやっていた友だちがボクシングを始めると、父から「お前も行け」と無理やり連れて行かれました。僕が小学生の時は格闘技がすごく盛り上がっていた時期で、ジェロム・レ・バンナやミルコ・クロコップ、ピーター・アーツ、アンディ・フグなどタレントが揃ってました。

――今はこうしてプロボクサーとしてご活躍されていますが、ボクシングを楽しいと感じる瞬間はどのような時ですか?

桑原:ボクシングは「殴り合い」のイメージが強いと思いますけど、僕は技術と技術のぶつかり合いだと思っています。ディフェンスの技術も年々レベルが向上していて、パンチが全然当たらない選手が多くなってきている。そういうなかでお互いにパンチが当たらない絶妙な距離の駆け引きが生まれるんですけど、そこでどっちが先にミスをするかという世界になってきている。一つのミスが命取りで、お互いにミスを誘い合うというところがある。そこがボクシングの楽しいところの一つなんですけど、だからといって技術だけで勝てるかといえばそうもいかないので楽しいと同時に難しいところでもありますね。

――12ラウンドを戦う上で、プランニングは事前に持っておくものですか?

桑原:そうですね。それが勝負の分かれ目になると言ってもいいくらいだと思います。ボクシングの試合では、1ラウンド毎に10点満点から減点法で採点がされています。どちらかが優勢になれば10対9となり、どちらかが1回でもダウンすれば10対8となります。その採点の合計で決着がつくので、12ラウンド中6ラウンドで優勢を取れば少なくとも判定での負けはなくなりますし、7ラウンド取れればダウンしない限りは勝ち。極端に言えば、1ラウンドから7ラウンドまで頑張ってポイントを取れれば、残りの5ラウンドは倒れないように休んでも勝てるんですよ。そういう意味でプランニングはすごく大事になります。

「応援してくださるみなさんを裏切ることになる」辛い減量を乗り越える原動力とは?

――ボクサーといえば試合に向けた減量が大変だというイメージがあります。

桑原:プロボクサーになってからはやはり“ファンのため”というのが一番です。高いチケットを買っていただいて、予定を開けて試合会場に足を運んでくださる。僕が減量に失敗してしまえば、試合自体がなくなってしまいます。応援してくださるみなさんを裏切ることになるし、信用も失ってしまう。だから、どれだけコンディションが悪くても計量だけは絶対にクリアしなきゃいけない。そこがプロとして一番大事なことだと思います。それを考えると辛い減量も頑張れますね。

 

――計量では50.8kgまで落としているとのことですが、それから試合の当日までにどのくらいまで戻るんですか?

桑原:だいたい5kgくらいは戻ります。直近の試合では6kg戻ってました。でも、これはほとんど水分です。計量時のボクサーは体から水分が抜けてカラカラになっているから、水分を取るとスポンジみたいに水分が溜まって膨らんでいくイメージです。

――一般の人でもできるような減量のおすすめのご飯があれば教えていただけますか?

桑原:ダイエット中の食事は「いかに低カロリーでお腹を膨らませられるか」が大切だと思います。僕が減量中によく食べるのは雑炊ですね。味付けはお好みで、お湯にご飯1合と野菜などの具材、そして皮を取った鶏肉を一口サイズに切って入れます。お米1合でも雑炊にすると水分を含んで膨らむので、それを5食分くらいに分けて食べます。そうするとお茶碗一杯で200kcalくらいなのに、すごく腹持ちがよくなるのでおすすめです。

(取材中の桑原選手)

目標は「30歳までにチャンピオン」

――ボクシングの試合中、客席からの声援は聞こえているものですか?

桑原:聞こえますね。応援もそうですし、「もっと行けよ」って野次ももちろん聞こえています(笑)。

――格闘技は特に激しい野次が飛ぶイメージがあります。

桑原:でも、やっぱり一番聞こえるのはキッズの声です。いつも「がんばれ、がんばれ」って最初からずっと言ってくれています。声が高くてよく響くので、子どもたちの声はよく聞こえて背中を押してもらえます。

――特にどんな言葉を掛けてもらえるのが嬉しいですか?

桑原:「いつも応援しているよ」はもちろん嬉しいんですけど、僕はTシャツとかタオルを販売させてもらってるので、「グッズを買ったよ」とか「Tシャツを着てトレーニングしてる」と言われて、実際に試合会場にも着てきてくれるのはすごく嬉しいですね。

――最後に桑原さんのアピールポイント、今後の目標を教えて下さい。

桑原:以前から「スピードがある」と言われていて、「スピードスター」の異名は後援会の方が付けてくださったものです。これが自分のストロングポイントなのは間違いないです。それにプラスで、フットワークや足捌き、ステップワークは「見てて楽しい、気持ちいい」とファンの方々にも言ってもらえている。今までボクシングを見たことがない人にもそういった部分をぜひ見てほしいです。

今後の目標は、まずは前回取れなかったタイトルを奪取するというところ。そしていずれは必ず世界チャンピオンになるという思いを持って頑張っています。3年後、30歳になるまでにはチャンピオンになりたいですね。

――桑原選手、ありがとうございました!

「フェニックスバトル.90」に桑原選手が参戦!
◆日時:7月12日(火) VSパリヤ・カイカナ選手(ライトフライ級3位)
第1試合開始時間17:30~ 桑原選手は第5試合目

◆会場:後楽園ホール

◆入場料:¥20.000/¥15.000/¥10.000/¥6.000

◆大会詳細:https://ohashi-gym.tstar.jp/phoenix.html

 

<聞き手>・堤 三優菜(つつみ・みゆな)
<文・編集>・石川遼

今回の桑原さんのインタビューで着用していたウェアなどはコチラにまとめて記載しております。