株式会社1009(※soccer junky/Claudio Pandiani)とサプライヤー契約を結ぶアスリートと弊社スタッフ・堤みゆなによる対談企画の第3回目!今回はJ1柏レイソルのDF北爪健吾選手が登場。soccer junkyのお気に入りポイントをはじめ、今年30歳を迎えてベテランの域に入った選手としての意気込み、コロナ禍でのファン・サポーターとの関わりについて聞きました。

◇北爪健吾(きたづめ・けんご)
1992年生まれ。群馬県出身。30歳。
群馬の強豪・前橋育英高を卒業後に専修大学へ進学。2015年にジェフユナイテッド市原・千葉でプロデビューした。横浜FCを経て、2020年に柏レイソルに加入。右サイドからスピードと運動量を生かしたプレーで攻守両面に貢献する。

SJ22A24/チェックシャツ/レッド/XLサイズ

――本日はよろしくお願いいたします。まずはsoccer junkyの服のイメージを聞かせてください。

北爪健吾選手(以下、北爪):そうですね。かっこいい、可愛いというところがまず率直なところです。自分が着ていてもそうですし、着ているのを見てくれた周りの人からもそういう声が非常に多くて、僕自身もそれがトレーニングのモチベーションになります。

――周り方々から特にどういった部分で声をかけていただけますか?

北爪:やっぱりこの犬(クラウディオパンディアーニくん)のワッペンや、ロゴですね。スポーツのブランドで動物をモチーフにしたものも少ないですし、デザイン性も他とかぶらない唯一無二です。実際にジムでトレーニングをしている時に声をかけてもらえたりすることがあります。

数年前までは横浜FCのブランドというイメージで、人からもそう言われることが多かったですが、最近ではちゃんと「soccer junkyの服」と認識してもらえることが増えました。サッカースクールでも小学生、その下の年代の子たちが着用しているのをよく見るようになりました。この前、群馬でスクールを開いた時は十数人の子たちが着用していました。

個人的に気に入っているのはゼブラ柄とか豹柄のようなアニマル柄で、これは他のブランドさんではあまり見ないようなデザインだと思います。

――機能面はいかがですか? 選手目線で重要視する部分などもあれば教えて下さい。

北爪:横浜FCのときのトレーニングウェアでポケットがついているプラクティスパンツがあったんですけど、それが当時は珍しいと感じました。プレーするうえでポケットは必要ないんですけど、練習時のストレッチなどで携帯は持っていきますし、今ならマスクも持ち歩きます。そういうときにポケットがあると選手としては助かっています。

――soccer junkyはストリートサッカー発祥のブランドで、ストリートではポケットにものを入れたままサッカーをすることも多いので、ポケットがあるというのはブランドとして重要にしているポイントなんです。

北爪:このコロナ禍でイヤフォンと携帯だけを持ってランニングする機会が増えて、その時にポケットがないと困ります。そういう意味ではすごい面白いアイディアだし、使いやすいです。

――その他にトレーニングウェアを選ぶ際に重視するのはどのようなところですか?

北爪:サッカーは動きが激しいスポーツですし、特にパンツに関しては伸縮性のあるものを選びます。あとは耐久性。ほんのちょっとの差だとしても着ている選手は敏感に感じるものなので、スウェット生地からパイル生地まで色々な素材のものがあって、選択肢があるというのも非常に助かりますし選ぶ時の楽しさもあります。

僕は汗をかきにくくて、特に冬場は防寒の意味でも厚手の生地のものを選びます。中でもsoccer junkyの冬のパーカーの練習着は僕好みです。ジッパーで首元までかけられて、ネックウォーマーがいらないデザインになっているのはとても便利だと思います。まさにスポーツとおしゃれの両方いいところ取りができてしまうのもsoccer junkyの良さだと思っています。

――普段着のファッションに関してもこだわりはありますか?

北爪:歳を重ねるごとに以前よりもファッションに対する興味が出てきましたね。サッカー選手は人から見られる仕事です。今までは試合に出るためとか、応援してもらえるためにとにかくプレーを磨くように頑張ってきましたけど、今はSNSの影響力も選手の価値の一つです。そういった意味で自分の着るものの一つひとつまで気にするようになりましたね。

――サッカーに関するお話も聞かせてください。選手としてチームで評価されるために意識しているのはどのようなことですか?

北爪:どのチームに行っても監督に評価されない限りは自分の持っているものを発揮する場所は与えてもらえません。監督からの要求をいかに感じ取って、自分のプレーに落とし込むかが大事になると思います。自分では『これだけできる』と思っていても、試合に出られなければ自分の価値はゼロに等しいんです。そういう部分での取り組み方は結局、自分に全て返ってくる。年齢を重ねたこともあり、そういうところまで俯瞰して見れるようになったのはいい意味で成長だと思っています。

そのうえで、自分だけの特長、周りとは違うものを出せないとプロの世界では埋もれていってしまうという危機感は常に持っています。自分にしかない尖った部分をもっともっと表現していければなと思います。

――監督やチームが変われば要求されることも変わってくる厳しい世界ですよね。

北爪:そうですね。そこで自分が変わらないと流れについていけないことはあります。でも、年齢を重ねてきて、若いころに教わった「合わせるだけじゃ駄目」ということの意味が少しずつ理解できるようになってきました。先ほども言ったように、自分にしかない色を出していかなければ生き残っていくのは難しいです。どれだけアピールしても、最後は結果が物を言う世界です。運や流れもありますけど、そういったところを引き寄せるためにも日々の積み重ねを大事にしてます。なんであれ、最終的な結果を受け止められるだけのものは積み上げていこうと意識しています。

――若い時は試合に出られないことへの焦りや苛立ちもあったと思います。そういった苦しいときはどのように乗り越えてきたのでしょう?

北爪:そうですね。若いころは試合に出られず、納得できないこともたくさんありました。でも、大事なのはそこからどう行動するかです。当時は悔しさを力に変えることができず、悔しいだけで終わってしまっていました。周りのせいにしてなかなか自分と向き合いきれない。ありがちなことですけど、思っていても行動に移すのが難しかったんです。今では客観的に俯瞰して見れるようになりましたけど、これは全ての経験が積み重なって、今の自分に生きているからだと思うので、若い時の苦労は決して無駄なことではなかったと思います。

ゲームに出られないと選手として何事にも変えられない苦しみや難しさがありますけど、チームはスタメンの11人だけでできているわけではないし出られる選手がいる以上、出られない選手がいるのは当然のこと。そういうことを理解できるようになったのは、色々な立場を経験してきたからこそだと思います。

――続いて、ファン・サポーターとの関わりについてお伺いします。コロナ禍になって交流する機会は減ってしまいましたし、ファンサービスはまだ再開されていないんですよね?

北爪:僕のチームでは徐々に制限付きで練習見学などが再開し始めた程度です。まだまだサポーターにとっては物足りないものだと感じています。

――チームの活動としてのイベントを開催もまだ先になりそうですか?

北爪:サポーターの方々の理解もあって、お互いに迷惑がかけられないというのが第一にあります。選手としては試合で結果を出すのが一番ですけど、5年10年先も誰もがずっと同じチームでいられるわけではないですし、毎年状況は変わっていきます。そういった意味では1日1日を大事にするように心がけてます。

――ファン・サポーターに対する意識も年齢を重ねて変わってきましたか?

北爪:大きく変わりました。僕にとっては柏レイソルが3チーム目。街やサポーターの雰囲気もそれぞれ全く異なりますが、みなさんは週末の楽しみとして、日々モチベーションを持って僕らのことを応援してくださっています。そういう人たちがいるということを最近は強く感じています。試合で頑張って勝利を届けたいのは大前提ですけど、今はSNSもあるので、結果が出ないときにもサポーターのみなさんが少しでもポジティブになれるようなきっかけを作っていきたいと思っています。

――SNSを通じてダイレクトメッセージなども届くと思います。そういったものは全てご覧になってますか?

北爪:基本的には全て目を通していますよ。プロになったときから、応援されなくなってしまったら選手としての価値はないと思っていたので、長く応援し続けてもらえる選手になりたいと思います。そこは僕自身が選手としてやっていく上での一つのモチベーションにもなっています。

――スタジアムではどのようなサポーターが印象に残りますか?

北爪:やっぱり自分のユニフォームを着てくださったり、タオルマフラーを持ってくれている人のことは気になりますよ。自分のグッズを買ってもらえる喜びは、きっとみなさんが思っている以上に本当に嬉しいことなんです。これは最近本当に強く思います。数え切れないほどの選手がいる中で、自分を選んでくれている。「ありがたい」と一言だけでは表せないほど特別なことです。サポーター一人ひとりに家族がいたり、子どもだっている人もいる。もちろんサポーター全員にお返しをしたいと思っていますが、少なくとも自分を選んで応援してくれる人の期待には応えられたらなと思いながらプレーしています。

――コロナ禍では無観客試合もありましたし、観客がいても声を出せない試合が続いています。サポーターの声が聞こえないことに戸惑いもありましたか?

北爪:ありがたいことに僕はこれまでサッカー専用スタジアムを持っているチームにしか所属していません。スタンドとの距離が近いので、みなさんが思っているよりも応援の声はよく聞こえていました。それがコロナ禍では拍手でしか表現できないサポーターのもどかしさは常に感じています。

そんな状況でもSNSを通じて、温かいメッセージを送ってくださる方々がたくさんいます。今もまだ我慢の時間が続きますけど、より気持ちよく応援できるその時が来るまでみなさんと一緒に戦い続けていきたいです。

――北爪選手、ありがとうございました。今後の活躍も期待しています。

<文・編集>・石川遼

今回の北爪さんのインタビューで着用していたウェアなどはコチラにまとめて記載しております。