株式会社1009(※soccer junky/Claudio Pandiani)とサプライヤー契約を結ぶアスリートと、弊社スタッフ堤による対談企画がスタート!
第2回目に登場するのは、J2東京ヴェルディに所属する小池純輝選手です。ファッションへのこだわりポイントから、30歳を越えてゴールを量産している秘訣まで様々なことを話していただきました。
◇小池純輝(こいけ・じゅんき)
1987年生まれ。埼玉県出身。35歳。
浦和レッズユースから2006年にトップチームへ昇格。その後、ザスパ草津(現ザスパクサツ群馬)、東京ヴェルディ、横浜FC、ジェフユナイテッド市原・千葉、愛媛FCでプレー。19年に再び東京Vに加入し、2021年シーズンにJ2でキャリアハイの17得点をマークした。
※ST19110/動物愛護センターチャリティTシャツ/ホワイト/Lサイズ
――よろしくお願いいたします。まずは「soccer junky」「claudio pandiani」に対する印象を聞かせてください。
小池純輝選手(以下、小池):最初の出会いは2015年、横浜FCでプレーしていた時にチームのサプライヤーがsoccer junkyに変わったことでした。そして2017年から個人的にもサポートしていただくことになりました。
パンディアーニくんのかわいいロゴが印象的で、サッカーをテーマにしているアパレルブランドはあまり知らなかったのですが、とても気に入りました。
――普段からもよく着ていただいているそうですね。
小池:練習に行くときもそうですし、今(取材中)も着ています。かなりのハイペースで着ていると思います。今年は梶川(諒太選手/東京ヴェルディ)と2人で自主トレをしましたが、そのときもsoccer junkyのウェアを着ていました。相当なジャンキーだと思います(笑)
――実際に着用してみての感想をお願いします。
小池:ウェアの着心地もいいですし、冬に出たネックウォーマーの温かさなど機能面のところまでよく考えて作ってくれているなと感じます。本当にパーカーからTシャツ、スニーカーまで全身soccer junkyという日もあります。
――全身コーディネートしていただいて、本当にありがとうございます。普段、着る服を選ぶときのチェックポイントはありますか?
小池:サイズをすごく気にします。普段からダボッとしたサイズはあまり着ないので、Tシャツにしてもスウェットにしてもぴったりのものを選ぶことが多いです。
――好きな色はありますか?
小池:全身真っ黒で揃えることも多いですけど、冬場は水色のダウン(※CP20534/完売中)を合わせたり、ポイントで色を使ったりとかはしますね。オシャレに関してはもうsoccer junkyさん任せになっていますよ(笑)
――その他にファッションのこだわりポイントがあったら教えて下さい。
小池:基本はやっぱり動きやすさを重視します。冬だったら、動きやすさと温かさを考えて、首まであるもの(※SJ21545/ハイネックロングプラシャツ)を選んだり、激しめに動くときはジップ付きの上着にするとか、自分の動き方に合わせて変えますね。
――小池選手はインスタグラムでも弊社のブランド商品を着用した写真をアップしていただいているのですが、ファンやサポーターの方からの反応はいかがですか?
小池:インスタのDMで「同じの買ったよ」と報告してくれる方がいたり、反響はすごく大きいです。デザインがかわいいから、誰かへのプレゼントにもピッタリなんですよ。相手がサッカー好きなら、まず外さないだろうという安心感があります。
※CP22A70/ゲームシャツ/蛍光イエロー/Lサイズ
※CP22A71/ゲームパンツ/ブラック/Lサイズ
※SJ21445/ミドルソックス/ホワイト/フリーサイズ
――この写真のショート丈ソックスのコーディネートについて教えて下さい。
小池:最初は黒のウェアにソックスだけ白で合わせようかなと思ったんですけど、赤のポイント(カラー)が、黄色が意外と合ったのでこの組み合わせにしました。ちょうど温かくなってきましたし、黒だと重たい気がしましたし、天気も良かったので。ちなみに、この写真は娘に撮ってもらいました。
――ソックスに対するこだわりはありますか?
小池:試合のときは二重履きしています。五本指ソックスを下に履いて、その上からチームのソックスを履くんです。最近はソックスの下を切って、五本指のソックスと合わせる選手も多いんですけど、二重で履いている人は珍しいかもしれないです。
――試合中のユニフォームの着こなしにもこだわりを持っている選手もいると思います。小池選手はいかがですか?
小池:ソックスを二重履きしている以外だと、一年中長袖のシャツを着ていますね。これはちょっと珍しいかもしれないですね。
――そうなんですね!それはなぜですか?
小池:僕は暑いのが嫌いです。だから前は夏にノースリーブを着ていましたが、それだと肌に直射日光が当たって余計に暑く感じていたんです。それである時に長袖に変えて、最初はもちろん暑いですけど、直射日光が当たらないし、袖に水をかけると冷たくなる。そんなことがあって2017年ぐらいからずっと長袖のユニフォームを着ています。もう今は半袖のユニフォームを着るとちょっと違和感がありますね。
※SJ22A41/コットンライクDryTEE/ホワイト/Lサイズ
※CP22A22/サルエルパンツ/ネイビー/Lサイズ
※SJ22A39/シューズ/ホワイト/XLサイズ
――では、ここからはサッカーに関するお話も聞かせてください。小池選手がプロを目指そうと思ったきっかけはなんだったんですか?
小池:小学生の時からプロサッカー選手になることを卒業アルバムに将来の夢として書いていました。それが夢から目標に変わっていったのは中学生の頃ですね。中学で地域の選抜に選ばれるようになって、プロを意識するようになってきました。
――「プロになろう」と思った決定的なタイミングはいつだったのでしょうか?
小池:中学生のときにはもう『プロ選手になりたい』という気持ちはだいぶ強くなっていて、進路もそのための選択するようになっていました。なので小学校から中学に入るくらいが分岐点だったのかなと思います。
東京都北区にあるカリオカクラブ(現在のリオFC)というチームでサッカーを始めて、5年生の夏に埼玉に引っ越しました。もともと6年生の夏休みまでサッカーをして、その後は中学受験に専念するつもりだったんです。でも、埼玉でも少年団に入ってすぐにトレセンに選んでもらったのもあって、気持ちがもう一度サッカーに切り替わったんです。親にも受験をすると話していたんですけど、「やっぱりもう1回サッカーをやりたい」と公立の中学に通ってクラブチーム(坂戸ディプロマッツ)に行く選択をしました。今、思えば親がよく許してくれたなと思います。
――小池選手といえばスピードというイメージですけど、やはりその頃にはスピードを武器にプレーされていたのですか?
小池:当時から短距離も長距離も走るのは得意でした。ずっとフォワードをやっていましたけど、ディフェンスの裏に抜けて得点は多かったですね。
――プロを目指す中で、一番努力したのはどのようなところでしたか?
小池:僕は高校生の時にすごく大きな挫折を経験しています。中学では県選抜に入り、中3の終わりには代表候補合宿にも呼んでもらいました。高校では浦和レッズのユースに入って、1年生のときから当時のサテライトでプロの練習に参加させてもらいましたし、全国大会にも出ました。調子に乗っていたというわけではないですけど、自分でも順調にきていると感じていました。でも、2年生になって全く試合に出れなくなってしまったんです。試合のメンバーにすらも入らない時期もありました。
その時に自分が思い描いていた姿と現実のギャップに悩まされて、ものすごくネガティブ思考になってしまいました。ユースでは高3の夏にトップに昇格するかしないかをクラブから言われてしまいますが、3年生になる半年前くらいに一度原点に立ち返って「何で俺はサッカーをしてるのか」と自問自答したことがありました。そうすると、カリオカでサッカーを始めてから今まで続けてこれたのは「サッカーが楽しいから」と気がついた。
開き直っていた部分もあったと思うんですけど、その時に「楽しんでやっても駄目ならもうしょうがない」と割り切れたんです。そうしたら不思議と結果が出るようになって。あの辛い時期に諦めなかったこと、失敗を失敗で終わらせなかったことがすごく大きかったと思います。
こういう経験をプロになる前にできたこともすごく良かったなと思っています。もし高校を卒業するまで順風満帆で、プロ1、2年目に初めて壁にぶつかっていたら、それを乗り越えられずそのままプロの世界を去ってたんじゃないかなと思います。
――リオFCで学んだことがものすごく大きく影響しているんですね。
小池:そうですね。当時はサッカーがうまくいかないと他の何をやってもうまくいかなくて、学校に行くのもつまらないと感じていました。努力はもちろんしてきましたけど、色々な出来事が重なって今があるんだと思います。それでもやっぱりカリオカで学んだ「サッカーを楽しむ」というのが僕の原点になっているのは間違いないですね。
――2019年シーズンにJ2で16得点、2021年シーズンはJ2で17得点と30歳を越えてキャリアハイを更新し続けています。これだけたくさんのゴールを決められている秘訣はなんだと考えていますか?
小池:本当に特別なことはしてないんですよ。ただ、どうしてうまくいかないのか考え、そこから自分でアクションを起こすということをずっと続けてきました。“小さな成長”を集めている感覚です。一つひとつは小さくても、それを集めたときに大きな成果につながると思います。
周りから「もう10歳若かったら」と言われることもありますけど、10年前の僕ではこれほど得点することはできなかったんだと思います。例えば、相手の背後を取る動きは自分の得意なプレーの一つですけど、どういった条件が整えば裏を取れるのかというのは自分の中で言語化できていて、試合中はそのタイミングをずっと狙っているんです。それはやっぱり経験によって身についた部分だと思います。
――小池選手は今年でプロキャリア17年目です。これまでのJ1、J2含め7つのクラブでプレーされてきました。移籍して、新しいチームに溶け込むために意識していることはありますか?
小池:長くやっていれば自分の特長は自然とわかってきます。それを周りの選手にしっかりと伝えることは常にしてきました。「このタイミングで走るから見て」と味方の選手に伝える。そうすることで自ずとチャンスが増えて、プレーが磨かれていく。そういうサイクルを移籍するたびに繰り返してきたことが今に生きていると思います。僕は受け手の選手なので(パスを)出してもらわないと始まらないですからね。
――今シーズンも開幕してもう2カ月以上が経ちますが、あらためてシーズンの目標を教えていただけますか。
小池:毎年、具体的な数字の目標は立てないんですけど、昨シーズンに17点取ったので周りがゴールを期待してくださっています。数年前なら僕にはそんな期待は誰もしてなかったことだと思います。ゴールで貢献するのはもちろん、J1に昇格できるようにピッチ内外で貢献していきたいです。プロになってはじめの3年は浦和レッズでプレーしていましたけど、その後の14年はJ2でやってきました。個人的なことですが、J1に昇格して、埼玉スタジアムでレッズに勝ちたいです。
――最後にいちサポーターとしての質問をさせてください。私自身Jリーグが大好きで、スタジアムにも足を運ぶのですが、選手目線ではどのようなファン・サポーターが印象に残りますか?
小池:やっぱり自分のゲーフラ(ゲームフラッグ)を掲げてくれたり、19番のユニフォームを着てくれる人を探しますよ。かっこいいものだったり奇抜なものとかだったら選手も気がつくと思います。もちろん自分のことを応援してくれてる人はひいきにしたいですね。SNSに届くメッセージも基本的には最近全部見て、いいねをつけるようにしています。
――小池選手、ありがとうございました。今後の活躍も期待しています。
<文・編集>・石川遼