株式会社1009(Claudio Pandiani)とサプライヤー契約を結ぶアスリートと弊社スタッフ堤による対談企画。今回はJ2水戸ホーリーホックに所属する金久保順、新里涼、小澤章人の3選手が登場します。2021年加入組の3人にお互いの印象や大学生活で得たものなど様々なお話を伺いました。
◇金久保順(かなくぼ・じゅん)
1987年7月26日生まれ。茨城県出身。35歳。
2010年に大宮アルディージャに加入してプロデビュー。2021年に水戸に加入。経験豊富で、チームの背番号10を背負うテクニシャン。
◇新里涼(にいざと・りょう)
1995年9月3日生まれ・東京都出身。26歳。
2018年、V・ファーレン長崎に加入してプロデビュー。2021年に水戸に加入。正確無比のパスで試合を組み立てる。
◇小澤章人(おざわ・あきひと)
1992年8月10日生まれ。埼玉県出身。30歳。
2017年に加入したブラウブリッツ秋田でJ3優勝を経験。AC長野パルセイロを経て、2021年に水戸に加入。果敢な飛び出しが持ち味のGKは右膝前十字靭帯損傷から完全復活を目指す。
クラウディオパンディアーニのイメージ、教えて下さい!
――本日はよろしくお願いします。まずは弊社ブランド(クラウディオパンディアーニ)のイメージから教えて下さい。
新里:初めて見たのは横浜FCのサプライヤーブランドになったこと。僕はブルドックが好きなので、ロゴがかわいいなというイメージをずっと持っています。練習着はシンプルでいいと思いますし、私服もおしゃれで、普段から着ていても違和感は全くないです。練習ではほぼ毎回着てますし、オフの日も着ています。
金久保:昔のサッカー選手がデザインされたプリントTシャツが好きです。僕が知ってる選手がいっぱいいますし、絵のタッチもかわいいなと思っています。僕も練習に来るときはほぼ毎回着ています。
小澤:僕は本当におしゃれなデザインの服が多くて、可愛さとおしゃれさを兼ね備えていると思います。
――周りからの反響などはいかがですか?
金久保:いい反応が多いです。特にTシャツは好評だと思います。
新里:Tシャツもそうですが、スニーカーの評判はキャンプの時から良かったです。本当にいいなって言われることが多いです。
――選手の中にはユニフォームの着こなしにこだわりを持っている人もいますが、みなさんはどうですか?
金久保:僕はソックスをめちゃめちゃ下げます。ふくらはぎが圧迫されてるのがすごく嫌で、注意されない程度まで下げます。(ソックスを上げると)足が重くなる感じがして嫌なので、4年前くらいからそうしています。
新里:僕のこだわりは、半袖で試合に出ないことですね。欲を言えば長袖のユニフォームが欲しいんですけど…(笑)
――普段、服を購入するときに重視するポイントなどはありますか?
小澤:足が太いのでピチピチすぎるズボンは嫌いで、ゆったりしてるけどゆったりしすぎていないものを探して買っています。ズボンは自分の体型に合うシルエットを選んでいますね。
金久保:僕は最近、ほとんどサッカージャンキーで過ごさせてもらってます(笑)
3人とも大学卒業後にプロの道へ 大学生活で得たものとは?
――プロサッカー選手を目指すきっかけを教えて下さい。まずは新里選手からお願いします。
新里:そうですね。サッカー選手はそういう人が多いと思うんですけど、小さいときから秀でていた感じがあって、それを自覚した時がきっかけだと思います。結果論みたいなところはありますけどね。(笑)
――金久保選手はいつごろからプロを意識されましたか?
金久保:ちょうど僕らが小学校か幼稚園の時にJリーグが開幕して、当時強かったヴェルディ川崎の試合を見てプロになりたいと思ったのを覚えています。実際に(プロに)なれそうだなと思ったのは高校2年とか3年生くらい。それまではただ漠然となりたいとしか思っていなかったんですけど、徐々に現実的な目標になり、大学は『プロになるため』に行ったという感じです。
――続いて、小澤選手はいかがでしょうか?
小澤:僕は小さい頃から川口能活選手に憧れてて、川口能活選手になりたいという思いで必死にサッカーをやっていました。大学まで行って、なかなかプロを目指せるような感じではなかったんですけど、いろんな縁があってなんとかプロになれたという感じです。
――みなさん、大学を経てプロになっているという共通点があります。大学へ行ってよかったと感じるのはどのようなことですか?
新里:あらためてすごく感じるのは、礼儀、挨拶、気遣いなどの社会性があるかないかは大卒と高卒の選手で少し違うのかなということです。もちろん高卒だから礼儀がないということではないですが、大卒の選手はみなしっかりしてるなと特にここ最近は感じています。
金久保:僕の場合、大学生活で大人数の中で過ごしたので、他者との関わり方、協調性を身につけることができたのかなと思います。本当に様々な人がいた大学だったので。
小澤:僕は初めて大学で親元を離れて、親のありがたみを知りました。大学4年間で色々な人に対して、感謝をすることの大事さを学びました。
※SJ22A03/ワークアウトロングシャツ/ネイビー/XLサイズ
※SJ22A02/ワークアウトショートパンツ/ネイビー/XLサイズ
2021年シーズン加入の同期3人 お互いの印象は?
――2021年シーズンから水戸でプレーする同期でもあります。3人それぞれお互いの印象を教えてください。
金久保:新里は元々サッカーのセンスとかIQを持っていたなかで、今年キャプテンになって、周りを気にしなくちゃいけない立場になりました。それで最初は少し苦しんだ部分があったけど、そこから一皮むけてようやく自分を出しつつ、チームの中心になっていけるということを特にここ2、3試合で発揮していると思います。これからも続けてほしいですね。
小澤は膝を怪我して、非常に辛いリハビリが続いてますけど、練習場では誰よりも明るくて、他の人に気を遣わせないようなメンタリティーを持っている選手。試合に出たらより一層みんなが体を張って守ってくれるんじゃないかなと思います。
新里:順さんはやっぱりサッカーを知っている選手だなと思います。色々な経験をされて、本当に細かいところですけど、試合の流れ、ボールの流れを読む力がすごいなと。これ、言う方も恥ずかしいですね。(笑)
小澤:順さんに関して、僕が一番すごいなと思うのはボールテクニック。キックだったり、トラップだったり、なんかもうワンプレーの質がやっぱすごく高い。「そこでそんなプレーするんだ」って見ているこっちが驚かされるようなプレーが多いんです。
――ここにいる以外のチームメートの印象的なエピソードなどあれば教えて下さい。
小澤:曽根くん(曽根田穣)は意外と足が遅いとか…ですかね(笑)
新里:(曽根田は)結構強面なんですけど、いじられるのが好きですよね。後輩からの絡みを欲しがってますね。
金久保:京都サンガFCの時から一緒にやっていますけど、本当にいいやつですよ。
新里:楠本(卓海)は真面目ぶっているんですけど、実は普段はだらしないです。いい意味で、ですよ(笑)。最初はもう少し堅い人だと思っていたんですけど、ちゃんと人間味があって面白いと思います。
――水戸ホーリーホックのファン・サポーターの印象を教えて下さい。
金久保:僕らはまだ水戸に来てから声出し応援を経験してないので、ホーリーホックのチャントとか、そういうのを聞けるのはまず一つ今後の楽しみではあります。「水戸ファミリー」という言葉をよく使うように、ファンとの距離感が近いチームなので、より一緒に戦ってる感じがしています。(取材日:6月15日)
新里:昔から応援してくれている人たちがすごく多い印象があります。もちろん選手個人が好きというファン・サポーターの方もいると思いますけど、『クラブが好き』という人が多いイメージもあります。選手の入れ替わりも激しいですけど、昔はこういう感じだったよって教えてくれる人もいて、個人的にはそれが聞いていて楽しいですね。
――それでは最後に今シーズンの目標を教えて下さい。
新里:まずチームとしてはプレーオフ圏内(6位以内)に入ること。そこに入れれば、クラブとしても、地域も一体となって盛り上がっていくと思います。そのために連勝は絶対に必須だと思います。
金久保:やっぱり最低でもプレーオフ圏内にいくことですね。そうすればメディアや地域の人たちもホーリーホックに注目してくれると思います。なるべく早くそこにたどり着いて、順位をキープしつつ、さらに上位を狙えたらと思います。
小澤:同じく、プレーオフ圏内に入ること。それで水戸ホーリーホックがどんどん盛り上がっていったらいいなと思うので、その力になれるように後半戦にはしっかりと復帰して、チームの勝利に貢献したいなと思います。
――金久保選手、新里選手、小澤選手、ありがとうございました。
<聞き手>・堤 三優菜(つつみ・みゆな)
<文・編集>・石川遼