株式会社1009(Claudio Pandiani)とサプライヤー契約を結ぶアスリートと弊社スタッフ堤による対談企画。今回は2021年からJ2ベガルタ仙台でプレーするFW皆川佑介選手です。2014年にプロ1年目で日本代表に招集された経験を持つストライカーの貴重なエピソードをお届けします。

 

 

 

皆川佑介(みながわ・ゆうすけ)
1991年10月9日生まれ。30歳。埼玉県出身。
2014年にサンフレッチェ広島に加入。同年、ハビエル・アギーレ監督率いる日本代表に初招集され、代表デビューを果たした。ロアッソ熊本、横浜FCを経て、2021年からベガルタ仙台に所属している。身長186cmの長身を生かしたプレーに特長があるFW。

 

 

「いい指導者に恵まれた」ターニングポイントになった前橋育英高校への進学

 

――本日はよろしくお願いします。はじめに弊社ブランドに対するイメージから聞かせてください。

皆川佑介(以下、皆川):サッカージャンキーは自分が横浜FCに所属していた時代(2019〜2020年)に知りました。サッカーだけじゃなく様々な種目のサプライヤーになっていますし、普段着でも使われていますよね。色々なコラボ商品もかわいいという印象を持っています。

 

――皆川選手にファッションに関して何かこだわりはありますか?

皆川:プロになりたてのときはファッションのことも気にかけて、全身高いブランドで固めたりしていました。でも、今や二児の父にもなりましたし、大人しめなというか、シックなファッションが多くなりました。あとは奥さんの好みに変わっていったというのもあります。

※CP22C88/シルキーオープンカラーシャツ/サンド/XLサイズ

 

――お子さまとのペアルックをされたりなんてこともありますか?

皆川:それはありますよ。娘はパジャマとしてサッカージャンキーの服を着ています。最近はアウトドアの機会も多くなってきたので、そういう時にサッカージャンキーの服が活躍しています。

 

――ユニフォームの着こなしにこだわりを持っている選手もいると思いますが、皆川選手はいかがですか?

皆川:タイトめな服が苦手なので、ユニフォームが雨や汗で濡れて地肌につくのも嫌なんです。なので、ワンサイズ大きめのものを選んで着ていますね。ソックスをすねのあたりまで下げる選手もいますけど、僕は膝上まで高く上げています。

 

――ありがとうございます。続いて、プロになったきっかけについて聞かせてください。高校は群馬県にある名門の前橋育英高校に進学されていますよね。

皆川:自分は3兄弟の次男で、兄がサッカーを習い始めたときに自分もついていって兄たちがサッカーをしている光景を見てきました。親もサッカーをやっていたので、サッカーを始めたのは必然だったと思います。当時住んでいた埼玉県では選手権に出るチームを絞ることができなかったんですけど、前橋育英ならそのチャンスがあると思って選びました。でも、行ってみると6、7軍からのスタート。チーム内の競争は激しいですし、上にいる人でも明日になればポジションがあるかどうかわからないような状況。結果的にそういう環境でサッカーをやれたことはいい経験で、いい指導者の方にも恵まれたと思います。それまでにも何回も挫折はしていましたけど、前橋育英に行ったことが自分にとってのターニングポイントになりました。

 

 

 

「まさか」だった日本代表招集 「天狗になっていたわけではないけど…」

――高校卒業後には中央大学へ進学され、それからプロの道に進まれました。大学生活で得られたものはどのようなことですか?

皆川:大学は遊ぼうと思えばいくらでも遊べてしまう環境です。自分は高校、大学とずっと寮生活で親元を離れていたので、そういった意味では早くに自立できていたのかなと思います。自分は何しに大学に来たのか、今やるべきことは何なのかということを目標から逆算して行動できるように常日頃考えていました。その結果が今に繋がっていると思います。

――2014年にサンフレッチェ広島に入団されました。プロになって最初に感じたのはどのようなことでしたか?

皆川:当時の広島はJリーグ連覇(12、13年シーズン)を成し遂げている最中で、なかなかチャンスが巡ってこず、本当に結果の世界だということを痛感しました。それでも自分の中で大切にしてきた“やり続ける”ことが実を結んだのか、着々と試合にも絡めるようになっていきました。周りのトップレベルの選手たちが、うまく自分を生かしてくれたのもあっていいスタートが切れたと思っています。

――当時のハビエル・アギーレ監督(現・マジョルカ監督)の下では日本代表に初招集されました。

皆川:発表される1週間前ぐらいに聞かされたんですけど、その1週間は地に足がついてない状態でしたね。もちろん代表に選ばれたい気持ちはありましたけど、まさかプロ1年目に選ばれるなんて思っていなかったです。

 

 

――日本代表に選ばれたことで、心境の変化などはありましたか?

皆川:選ばれて天狗になっていたわけではないんですけど、そこでもっと結果を出し続けるという強い気持ちを持ち続けていれば、その後のキャリアも違ったのかなと今になって思います。当時はどうしても名前だけが先行してしまいましたし、自分に求められていないプレーをしていたというか…言葉にするのは難しいですけど、もっとうまく見せてやろうという気持ちになっていました。評価してもらっていた通りのプレーをすればよかったはずなのに、求められてること以上のことをやろうとしてしまうというギャップに悩みましたね。

トップス/SJ22C22/ロングTEE/ホワイト/XLサイズ
ソックス/SJ21445/ミドルソックス/ホワイト/Fサイズ
シューズ/SJ22A39/シューズ/ホワイト×ブラック/XLサイズ

 

「本田圭佑さんのラストゲームで決めた得点は印象に残っている」

――これまでたくさんのゴールを決めてきたと思いますが、キャリアの中で印象に残ってるゴールはありますか?

皆川:どれも印象深いですけど、まずはプロ初ゴール(柏レイソル戦)ですね。あのゴールがなければ今はもうサッカー選手をやれていないと思うので。あとは2019年のアジア・チャンピオンズリーグ、MF本田圭佑さんのメルボルン・ビクトリーでのラストゲームで得点を決めたのも印象に残っています。

――今までに決めたゴールは形まですべて覚えているものですか?

皆川:そうですね。覚えてますね。シュートしたときの感覚であったり、インパクトの強さまで僕自身は鮮明に覚えてるんすけど、そういう話を奥さんに喋ると、全然覚えてないもんなんですよね(笑)。

――今年5月にはベガルタ仙台に移籍してきて、ホームでの初ゴールを決めました。

皆川:仙台に移籍してきてなかなか試合に絡めず、結果も出ていなかったなかで本当に早く(ホーム)初ゴールを決めたいと思っていました。あのゴールのシーンではシュートを打つという選択が取れたのは自分でも良かったと思います。FWとしては得点を取れない時期が続けば続くほど大きなプレッシャーを感じますが、どんな形でも1点は1点なので、とにかく決められて良かったです。

――チームメートでも同じポジションの選手が得点を決めているのはやはり意識するものですか?

皆川:それはめちゃくちゃ悔しいですね。もちろん味方でもありますけど、同時に切磋琢磨するライバルでもあります。FWにとって一番わかりやすい結果はゴール数なので、そこは常に意識してやっています。

――そうなんですね。プロ入り後は一貫してFWとしてプレーしていますが、やはり一番魅力的なポジションだと感じますか?

皆川:自分はFW以外のポジションだったらサッカー選手になれていなかったと思います。それにベタですけど、FWはシュートを何本外しても1本決めればヒーローになれる。そういうチャンスが多くあるという意味では確かに魅力的なポジションだと思います。ただ、さっきも言ったように毎試合プレッシャーは大きいですけどね。たとえ試合で勝っても、自分が決めてなかったら合格点は付けられないですから。

――シーズンは最終盤を迎えています。現在のチームの雰囲気はいかがですか?

皆川:(取材日は9月1日)調子は落ち気味で、このところ結果がついてきてなくてないですけど、でも自分たちはもう失うものもなくて上だけを見ていくしかありません。自分にできることを精一杯やって、ファン・サポーターの人たちと一緒に勝利を分かち合いたいですよね。

――それでは最後に残りわずかとなった今シーズンへの意気込みをお願いします。

皆川:自分たちは今シーズン、1年でJ1に復帰するという目標でやってきました。最後まで自分たちのやるべきことを信じて、昇格を目指しています。個人としてはもっとゴール数を上げなければ、自分たちの目標には近づけないなと思っています。残りの試合で、自分にできることを精一杯努力してやっていきたいと思います。

※CP22C88/シルキーオープンカラーシャツ/サンド/XLサイズ

 

――皆川選手、ありがとうございました!

 

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取材日:9月1日

<聞き手>・堤 三優菜(つつみ・みゆな)
<文・編集>・石川遼